白い世界に魅せられて

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Travis Japanの事をメインに、書きたいことをゆるゆる綴っております。

映画『THE FIRST SLAM DUNK』の感想

≪まず始めに≫

この感想は映画『THE FIRST SLAM DUNK』のネタバレをがっつり含んでおります。

一切情報を入れずに映画を楽しみたい方は、ブラウザバック推奨!!

 

また、初見や未履修、ミリしらだけど映画気になるし行ってみたいな~って方や予習復習したい方は、もしよければ以下の記事をご参照ください。

友達への映画前のプレゼン資料や説明としても遠慮なく是非ガンガンご活用ください!

せっかくなら映画館で観て欲しい。映画館という空間でしか味わえない特殊な経験が出来ます。

toranoko-nohonoho.hatenablog.com

 

本文は公開前とかも含めて映画の書きたかった全部の感想や考えを綴っているので長いです!!! 完成に一か月以上かかったのでだいぶ時差がある。また、既に十回くらい足を運んでいるのに毎度記憶を失うので、セリフとか話の流れが正確じゃない部分もあります。三万字近く私が喋りたい事をただ勝手に書いているだけ。

本編感想は試合編と過去編に分けて綴っておりますので、目次をご活用ください。

 

推しは水戸洋平と小暮公延。

 

それでは、スタート!

 

≪映画本編以外での気持ち≫

いや、まさか令和の時代に動くスラムダンクを目に出来て、尚且つ新エピ盛り盛りの映画を見られるなんて、あのノストラダムスマヤ文明も予想しえなかったでしょう。初めて知った時めちゃめちゃびっくりしたもん。

「えっ!? スラムダンク、映画化!? 夢????」ってなってからずーっと内容は秘密のままで、映画の内容は何となくこれは多分山王戦ではと予想されているのを見て疑心でいたけど、実際に山王戦だったのはヤバすぎてめっちゃ興奮した。いや、まじか「ついに山王戦やるんか!!!」とワクワクしたし、「2時間でいけるのか!? あのボリュームを」と驚いていた。しかも、ティザー映像だとリョーちんが主人公ぽくって「待ってくれ、この海の映像の感じとか”あれ”じゃん」と胸がざわざわした。

 

ピ、ピアス……だ……。

 

だが、私はリョーちんの伝説回「ピアス」を実際に読んだことはない。ネットとかのあらすじしか知らない人間だったから、ティザーで映った幼い子供が練習している姿ともう一人、リョーちんによく似た格好の背の高い男の子。そして、赤いリストバンド。それを目にした時「あ、これ、あれじゃん。リョーちん多分このちっちゃい男の子の方だ。そうすると、こっちは海難事故で亡くなったお兄ちゃんだよな、めちゃめちゃリョーちんに似てるけど、高校生のリョーちんお兄ちゃんの格好してたのか……。てか、待ってくれ、これはあの伝説話”ピアス”なのか……!?」と、リョ彩オタクの私は今後訪れるかもしれない供給に耐えきれる自信がなくなった。まぁ、あの話が本当にアヤちゃんなのかみたいな意見もあるけど、でもさ、ロマンがあるじゃん(咽び泣き) ピアス、単行本収録ガチでお願いします;;;; →これ書いてたらリソース(公式で出ている映画解析本)に収録発表されてた。楽しみです。令和の奇跡。

 

ツイッターでも現実でもスラムダンクの話題が溢れる令和すげぇよ。ここほんとに令和なんですよね、時空歪んでないよね。

──思い出す、5年前。勝手に一人で沼落ちして、唯一見つけた履修済みの高校時代の友達(リョータのオンナ)に「私、水戸くんと小暮くんが好きなんだよね」と打ち明けて、返ってきた「わかる、水戸くん良いよね」の答えに手を取り合ったあの日。そして、私が木暮先輩に落ちたコマを見せてそこ!? と言われた日。今度一緒に観に行く約束しました。→行けた!!

 

ある人は映画後に原作を読みながら「えっ!? このエピ映像で観てみたかった!! てか、前半もエピソードモリモリじゃん!! 前半戦、後半戦の二部作でやってくれ~~~」と言っていたのでやっぱりオタクは強欲(笑) まぁ実際、前半戦は体感速度秒で終わる。でもその分、新エピソードや新情報が盛りだくさん過ぎて頭の処理が追いつかない。とりあえず、全宮城リョータのオンナたちの生死と安否が心配になった。→宮城のオンナである友達が、この映画でやっぱり私リョータのオンナだって確信してて面白かったし、隣のお姉さんも全く同じタイミングで泣いてたからあの人も宮城のオンナだと思うって謎の報告を受けた(笑) 

 

実は一回目観た時は楽しい嬉しいの気持ちと、このシーンないのか~みたいな残念な気持ちもちょっぴりあった。でもね、パンフレットで井上先生が仰っていた「ただ原作の映像化はしたくなくて、新しいスラムダンクを作りたかった」の言葉を読んだ時に、私の予習が足りなくて悪かったと猛省した。

だから、二回目は完全にその心づもりで挑んだらもうめちゃめちゃ楽しくてヤバかった。いや、まじで履修したことある人たちこそ、今回の映画はただ原作を映像化したのではありませんって事前情報を刷り込んでもらわないとモヤるかも!!! そう、今回のスラムダンクの映画は、原作を”ただ”映像化したものじゃありません。(大事な事なので二回言う)

 

というわけで、映画本編の感想始めます。

これほんとに私が記録用に好き勝手喋ってるだけなので長くて読みにくいことは先に謝っておく!! すまん!!

 

≪映画本編感想・試合編≫

OPの手描きイラストアニメ映像最高。いや、痺れるくらいかっこよすぎてマイッた。まず、鉛筆のシュルシュルカリカリ音がイイ!! 一発目はエンディングの曲が耳に残りすぎたんだけど、なんていうか個人的にはこのOPは見れば見るほどカッコいいが蓄積されるスルメOPです。ヤバい、思い出していたらまた観に行きたくなってきた。流川の体格とのっそりしたした歩き方がヘキに刺さりすぎてほんとに無理。好き。スラムダンクってアバターの初期装備ゴリラしか実装されてないのかよと感じるくらいゴリラな体格が多いんだけど、それが最高に良いんだよ。何がいいってみんなスポーツしてるから筋肉とかウエイトとかタッパとかガタイの良さが表されているが故にゴリラが多いので、その体つきの違いが最高に楽しいです。肩幅とかふくらはぎの筋肉とか歩き方とかの個性とか個体差を知って味わう瞬間が脳汁ブシャーーな楽しさ。この映画も先生の画力もマジで凄いよ。人体興味深い。階段がただの横線で表されているにもかかわらず、山王の膝の動きで階段を下りている様子が分かって「うわ~、すげぇ~~」って美術2の私は感動した。カラーになって本編試合始まるのとても良き始まり方で最高。

 

そして、観・客・席!!!!!!

 

水戸くんいる(大号泣)

 

木暮公延がいるのはゴリのティザーで内定していたからもうそれだけで御の字だったんだけど、いや、まじか、水戸洋平おるやん!? ってめちゃめちゃ心の中で拝んだ。マジで水戸くんじゃん。え、水戸くんを大スクリーンで観ちゃっていいんですか。水戸洋平を見られる令和悪くない。歴史の教科書に載せてくれ。しかもなんか大学生みたいな綺麗めオシャレファッションしてた。腕のムチッとした筋肉と肉質が最高。思ったより腕が太い。ありがとうございます。あと、ちゃんと桜木軍団のノマチュウ、高宮、大楠までいるのありがとうございます。横には堀田もいて、晴子も藤井ちゃんもいた。後の映像でツインテもいたから松井ちゃんもいた;;; 堀田に対して水戸くんが敵っていうの過去のあの事件チラつかせてて好き。でも、桜木軍団と徳男たちは一緒に罪を被ったので仲間だよ。いいじゃん、お揃いTシャツ作ろうよ。てか、堀田徳男は自作グッズ作りがちなハンドメイド男子で可愛いし、ほんっとに良い奴。三井寿のガチ勢強火オタ。

 

前半戦はほんとに秒で終わる。マジで体感速度が一瞬。ビックリした(笑)

え!? もう終わるん!? あれ???? 山王もだけど、そもそも湘北メンバーの名前の紹介とかも特に無い!! これは完全に原作知ってる前提で挑まれている、よろしい、ならば未履修の人達に楽しんで貰えるように準備する役目は引き受けようと謎の使命感に燃えた(笑)  「オーケー、しかし今日の三井は調子がいいぜ」のミッチー大好き。ミッチーが自分の事名前で呼ぶの好きなんです。やっぱり強気で高慢なミッチー好きなんだよな〜。三井寿の強気の気品最高。あと、なんていうかお育ちが良いオーラがあるんですよね、ミッチーって。気高さを纏っている。あとね、ミッチーの敵とタイミングずらすために腕を下に下げてゆら~って動かすモーション好きです。ミッチーがシュート決めた瞬間や彩子さんから「応援しなさいよ!」と言われた直後に野太い声上がるのほんとに好き。なんでやねん。

 

リョーちんと花道がパスからのアリウープ決めて、後ろ走りで話してるのなんか凄い好きなモーションだった。映画だからこそ味わえる青春の動きって感じ。

 

ゴリと河田のゴリラ対決も好き。よくよく考えるとこの二人は旦那にしたらめちゃめちゃ最高だと思っている。ムキッて河田がゴリに挑発するところと、それに対してゴリが口を尖らせて一息ついてのぼせないようにしてるの見ていていっつも楽しい。

スッポンディフェンスが取り柄の一ノ倉に「そんなに動くとお前が先にへばっちまうぞ」みたいに煽るミッチーに対して「いや、ブーメラン~~~」とツッコみ入れちゃうのは私だけじゃないはず。そんなミッチーが好きさ。あと、一ノ倉くんの口の感じソーキュート。

流川vs沢北はほんとに天才同士バスケ馬鹿の闘いで動きが早すぎる。ここにもドライブ鋭い奴いるんですよ、堂本監督! 流川の片手ダンク最高に好きなんで最前で浴びたい。しかも、入れたボールに興味なさそうに一切振り向かず次のディフェンスのためにズカズカとセンターまで歩いていくの大好きなポイント。手首フッて吹くモーションは今回初出しですよね!? ありがとうございます。

 

こう前半は淡々と湘北が調子いいですよーって感じ進んでいくけど、最強王者・山王にこんな風に試合を進める湘北、実はめちゃめちゃ凄いことしてる。三井寿の3P三連続ヤバすぎだし、スコアってこうやって取ってるんだなって勉強になった。記録にちゃんと残ってるよ、ミッチー!!  家に帰って原作読み返したら前半戦めちゃめちゃ盛り沢山だったから、初見で観に行った人達が原作に手を出してもまた新鮮に楽しめるポイントいっぱいでこれはお得映画ですよ。読んだ後にもう一回観たくなるはずだから、一回観た全員が足を運んだら興行収入二倍だ~と馬鹿の単純計算した(笑)

 

後半戦始まりました。

ミッチーが「ここから別世界だぞ」みたいにいうようにマジで後半は流れが変わる。さっきまでの好調がウソみたいに全く点を獲れなくなる湘北。会場の「山王、次どこ」という言葉のもう逆転はしないだろうみたいな空気感、嫌なリアルさがあってツライ。湘北がタイムをとった時にリョーちんが頭からタオル被ってるのが好きです。安西先生の「折れないけどね」が負けちゃうかもと不安を抱いている湘北及びリョータに染み込んでいく力強い優しい声で良かった;;; 「宮城くん、ここは君の舞台ですよ」の追加セリフもPGというポジションにぴったりな言葉で最高だった。からのリョ彩です。「リョータ」と呼び止められた後の「……っなに?」のリョータの声が良すぎて。は~~~~~しんどい。リョーちんならいけるぞ!!!! そこから気合い入れ直して深津の口癖「だピョン」でバックパスするの熱すぎてヤバいよね~~~。ウサギ年にもぴったり! 

 

流れぐちゃぐちゃだけど、一ノ倉が「イチノー」呼びされて手をパチンとする時の口の感じ凄く可愛い。多分、花道のダブルドリブルもここらへんだった気がする。フェイントは上手く決まってるからドンマイドンマイ! 映画館で毎回ここのダブルドリブルでクスクスの笑い声が聞こえるから、皆が映画楽しんでるんだな~~って知れて嬉しくなってる好きなシーン♪ ここらへんで多分、ゴリが不安になり始めてトラベリングからのタイムが入るはず。違ったかな? ここの場面で魚住が水戸くん達の前に座っていたはず! てか、海南も遠くで立って観ているのに気付いた時嬉しかった!!

木暮先輩、コートに出ます。うえ~~ん、やっぱりバスケしている姿かっこよくて大好き;;;; ここで超有名名言も出ます。余談だけど、原作未履修で言葉だけ知っていると「諦めたらそこで試合終了ですよ」が出るけど、原作履修すると「諦めたらそこで試合終了だよ」と出てくるタイミングの印象が中学ミッチーの方に塗り替えられた結果、語尾が変化すると勝手に分析してます。リバウンドが4点分の働きである事を教えてもらう時の花道の脳内イラスト可愛い。「ヤマオー、じしんそーしつ?」な考え方も花道らしさが如実で最高。後ろのポクポク木魚音が癖になる。

 

ここで一番最初に「吸いつけー」と念を入れ始める石井くんマジで良い奴。君が流川と同じクラスで良かった。後に話そうと思ってるけど、木暮先輩の大切にしている魂は君が引き継いでいると思っているので、今後にめちゃめちゃ期待している。花道と交代になった木暮先輩がコートに対してちゃんと頭を下げているのすっごく好きな場面です。彼のバスケに対する誠実さと秘めたる熱さが出ていて堪らなく大好き。花道がベンチの他メンからの念に対して「なんだおめーら」みたいに言ってたのに、木暮先輩からの念もちゃんと貰おうとしているの花道の木暮先輩に対する信頼度や安心感を表していて良いよね~。陵南最後でのあの言葉がよぎってしまう。まだまだ一緒にバスケしてくれ;;;

 

入って早々ゴリにカンチョーするし、挙句の果てに来賓席の長机に飛び乗って「ヤマオーはオレが倒す! by天才・桜木」の一言残す花道マジで常識破りの超問題児すぎて。あ、ここで栗栗栗(びっくり)した木暮先輩の顔がアップになるんですけど、奥歯がよく見えて最高に堪らないんで皆さん見てください。綺麗な奥歯してるんですよ。ちゃんと歯の描かれ方がボコボコしていて良いんです。グラシネ池袋の日本最大巨大スクリーンで観た時死ぬかと思った。木暮先輩専属の歯科衛生士になりたい。 連れていく友達みんなに「木暮先輩の奥歯最高だから要チェックや!」とPRしてます。ダイマです。絶対見てくれよな。そして、ゴリの気苦労は絶えない。ぶん殴る音の重さヤバ、パワータイプ。スマブラに参戦したら絶対強い。

 

「シロートだからよ」での花道の動きってリーゼントを決め上げる動きだったんだね!!! 音声ガイドで知りました。知った時に「うわ~~~~~、なるほど、確かに花道リーゼントだったし、そうやって気合い入れてるよな!!!!」とめちゃめちゃ興奮した。気づくの激遅だけど! 花道はよく退場にならなかった(笑) 勝利への応援に笑う丸ゴリがどことなく楽しそうで青春感じる! ヘロヘロなミッチーとメンタル曇り空なゴリの3年コンビを「しっかりしろ!!」と叱咤するリョーちんがコート上の監督として成長しすぎていて熱い。

 

ここからちょっぴりゴリの内面描写。河田に突っ込んでいって倒れ込んだゴリ。てか、あの巨体があの勢いで降ってきて無事な丸ゴリ頑丈すぎん?? 不覚にもミニキャラ悪魔のブロ先可愛いなって思ってしまった。「そもそも無理ー、どーせ無理ー」の歌が耳に残る。でもさ、ここでお前は独りなんだよみたいに不安を最高に煽られたゴリが目を開けると四人が覗き込んでるの泣いちゃうよ。それを一番先に引っ張り上げるのはミッチーだし、でもミッチーはヘロヘロだから自分も倒れこんじゃうし、大きくて重いゴリをリョータと花道の二人がかりで起こしてあげるの偉大さが現れてて大好き。ゴリ、良かったね;;; ここで芯を取り戻したゴリが雄叫びを上げて、その後に花道もウオーって吠えるの≪キングコング・弟≫でとってもとっても好き。確かこの後のどこかで花道がハエたたきするんだけど、ゴリの忍耐的な教えがちゃんと花道に受け継がれていて個人的お気に入り部分。

 

ミッチーのターン始まります。松本に「三井」と名前を呼ばれた後に限界迎えつつもバシバシ3点獲ってくミッチー最高だよ。ゴリのスクリーンでフリーになったミッチーからの得点、拳ゴツンの時の木暮先輩の瞳がゆらゆら潤んでいてこっちも泣きたくなっちゃう。良かった、ほんとによかった。待たせすぎだよ、バカヤロウ;;; でも確かその直後に点数取られてくぅ~って顔になる木暮っち可愛いです。いや、ここじゃないかもしれない。どっかで凄い可愛い顔するんで注目してくれ。堂本監督が「落ちたボールを拾えばいい」というんだけど、そこでミッチーがこれまで中々リバウンド必要ない位パシュパシュ3P決めていた事に気付くし、外しても花道が一生懸命拾ってそのボールを綺麗に3Pシュート決めるのかっこよすぎた。まぁ、落ちないんだけどねの気持ちになる。

 

深津のインテンションからのリョーちんのフリースローが心臓ばくばくすぎて胸押さえるくらい痛くなる。ここでミッチーとか流川だと正直そこまで不安抱かないんだけど、ゴリ・リョーちん・花道はドキドキしてしまう、ごめんよ。2本とも入ってガチで良かった、安心した。ここから丸ゴリが花道のマークになると思うんだけど、なんかさ丸ゴリって花道相手の時めちゃめちゃ楽しそうだよね?? ここも若干ゴリラ兄弟してて微笑ましい。花道が庶民シュート外して、流川が片手でゴリ押してダンク決めるのかっこいい。流川のズカズカな動きに弱いのでライフが大幅に減る。流川って意外と大股歩きなんだよね。はぁ~~~好きだ。恐らくここで沢北がバッシュの裏を手のひらで拭っていて「あ~~~~その動き分かる、よく体育館でやるやつ~~~」とテンションぶちあがっていた。プライドに火をつけられた沢北の「三倍にしてね」の部分で、こいつホワイトデーもきっちり三倍で返してきそうだなとか要らん考えが一瞬頭に浮かんでほんとにすまん。その後の「パスくださいよ、深津さん」の”深津さん”が”深さん”に聞こえて、何その呼び方可愛いってなるし、2年生の沢北が燃えてて深津と河田が後輩を可愛がる眼差し向けていてこの先輩後輩関係最高。ここから沢北のふわっとへなちょこシュートが解禁されるの強敵のムーブしていてスタオベ。やはり、こいつは手強い。でも、後に流川がこれを真似して挑発してんのマジで負けず嫌い出てる、so good!

 

神社でお祈りするのもここらへんだった気がする。意外と神様にお参りしに行くタイプなんだな~と新しい沢北の一面を知ることが出来て興味深かった。石段の数も数えるし、ぴったり300だと気分が上がる。思ったよりゲン担ぎを意識するタイプかもしれん。

 

沢北が「よーい、ドンッ」とボール投げて勝負煽るのまだまだ流川が弄ばれていて力の差を感じさせられる。でも、流川も成長速度エグいからな~。沢北にシュートブロックされて倒れ込んだ流川。差し伸べる沢北の手なんかもちろん取らずに自力で立ち上がってコートに戻るのほんとに好き。負けず嫌いだし、相手の手助けなんか必要ないし、借りようとも思わない。流川のプライドが出まくっている。

 

会場の空気がもう完全に湘北は負けたの空気なのよ。いいチームだったなとか言うな、バカ!!!! コラ、佐々岡、俯くんじゃない!!! そんな中、ここで立ち上がる男がいるんや。そんな雰囲気を切り裂くように立つ強い男がいるんや。

そう、木暮公延

うわ~~~~、マジでさ、なんなん、かっこよすぎるから。

「コートの5人はすごい相手と戦っているんだ。ベンチも最後まで戦おう」の木暮先輩の熱い言葉に真っ先に立ち上がるのが、そう、1年・石井くんです。ここで「あ、木暮っちのマインドは石井くんにちゃんと受け継がれているし、きっとこの先大丈夫だ」と謎目線でめちゃめちゃ感動していた。眼鏡同盟だ……ありがとう、石井くん期待してるからね。石井くんの未来を教えてくれ。全然話違うけど、ベンチ組の1年生トリオの話題をすると桑田くんは凄い整った愛らしい顔立ちをしている。

 

はい、来ました。ついに。流川覚醒のターン。流川の幕開けきちゃいます。あの流川が笑いました。いや、すごくない。スクリーンで見る流川のドアップ、崩れ落ちない映画館の耐震構造に感動しちゃった。私が柱なら折れている。顔面の良さに崩壊待ったなしだもん。ゴリがさ「なんだ、流川」って言うんだけど、音声ガイドによるとどうやら流川はここで瞬きをしてパスの合図をしたというのを知ってはえ~~~となった。音声ガイド、誰でも簡単に利用できる上に描写とか心境とかの説明もしてくれるので、今回初めて利用してみたけど個人的にはとっても良かった。

流川がパスを覚えたのにフンッ!!となってパスをしない花道がまた良いエッセンスだよね(笑) 「いいぞ、流川がノッてきている。しかも今までのアイツとはちょっと違う。存分にいけ」のリョータの心中の喋り方がぴょこぴょこしたウキウキ声で可愛かった。ワクワクが伝わる感じの声! 

 

で、くるんですよ。個人的にもうめちゃめちゃ爆発的に好きなシーンが。

「そんなタマじゃねぇよな」

これがきちゃうんですよ。

いや~~~~、あそこヤバくない。なんかすっごい好き。しかも原作読み返したら全然大きくない一コマだった。ここで音がクッと止まってより一層このセリフが強調されているの完全にこちらを惹きこみにきている。流川のあのモーションとか、今まで通り一人で点獲りにいくと思ったもん。「もうこっちは腕上がんねぇのによ」みたいに言ってたミッチーの言葉を聞いて、松本がそれを信じてるの知ってたから敢えてパスの選択肢を組み込んだんですか?? 流川もミッチーもすげ~~~~。息吹き返したミッチーのゴクリと唾を飲む満足げな生き生きした表情良すぎる。ミッチーを何度でも蘇らせるCD早く予約させて。てか、この黒魔術みたいなグッズ考えた人誰ですか。天才。ミッチーの「静かにしろい」で音が消えるのもいいよね。パシュッの音がバチクソに気持ちいい。

 

花道の沢北に対する読みが当たった後に「いけるよな、ゴリ」って聞くんだけど、それに対して「いけるぞ」と返すのが木暮先輩なんだよ;;;; どっかの流川に対しても「行け、お前がエースだ」と木暮先輩が声を上げるシーンがあるんだけど、いつだって希望を持たせて安心をくれるのはこの男なんだなって私は感じて更に好きが深まっている。

 

物語、というか、花道の人生かな。それが急展開するあのルーズボールのシーン。流れが来て波にノッている湘北。そんな中でリョータにボールが当たって「俺に当たっている、頼む誰か取ってくれ」と焦りを見せる。ミッチーが走る。ここ、改めて原作読み返して思ったんだけど、ミッチーの県優勝のあの場面と重なるんだね。あの時ボールを諦めそうになった三井が、安西先生の言葉で救われてこうやって今は「絶対に諦めるな」とボールに最後まで食らいついていく姿なんだと感慨深くなった。長机がひっくり返るほどの衝撃で突っ込んで、勢いよく倒れ込んだ花道の真っすぐさが凄すぎて言葉を失ってしまう。そんな花道の姿を見て「湘北、湘北」と湧き上がる会場いっぱいの割れんばかりの声援が映画館中に響き渡っていて、あの瞬間、私も確かにあの体育館にいた。高宮が「なんだ、なんだ」とびっくりするのも納得するくらい大きくて熱いコールだったもん。そんな声を両手で盛り上げる花道がピキッと背中の違和感に気付いて、固まって振り返るの繊細な怖さみたいなのが伝わってきた。ここらへんから、花道の感じている背中の痛みがこっちも分かるからまた心臓が苦しくなってくる。うぅ~~~、現実は残酷だよ~~。今痛くならなくてもいいじゃないか;;;

 

最後のタイムの時間。ここのリョーちんとミッチーの「あぁもう腕上がんね」「オーケー、パス回しますよ」が気の置けない仲間感出まくりのやり取りで好き。あと、安西先生が「三井くんはかつて混乱を」と言った時に一瞬固まるミッチーの表情が可愛い。毎回木暮くんと赤木くんの土台の上にこれだけのものが出来たの部分でグッときてしまう。ほんとにさ三年間色々あったね。円陣組む時に全員のふくらはぎおよび足首の筋肉とか太さを比べられるの楽しい!! リョータと流川の足首細めじゃない??? ゴリと比べると細めでキュッとしてた。堪らん。ゴリが「ありがとうよ」と言った後に全員が「別にお前のためじゃない」とかガヤガヤしてるのチーム湘北の絆だし、ちゃんと映画版でも流川が「自分のため」と言って会話に参加してるの尊い。ゴリが流川とミッチーかな? の腕の間をぐわって押しのけて出てくる屈強な姿がやっぱり偉大だよ;;; ほんとにこのラストの怒涛の2分が最高にアツすぎて何回観ても胸が昂ぶる。

 

ゴリのシュートがファールで外れて、花道が押し込んだのにノーカウントになったため、ゴリのフリースローとなる。花道が目を瞑ってフラフラ歩いてくる先にゴリがいて、倒れそうになるのをガッと受け止めてくれるシーンが好きです。映像になるといっつも元気で超人離れな動きをしている花道があんなにまでヨロヨロして今にも意識が無くなっちゃいそうになっているのがより伝わってきた。その時に一番最初に客席で立ち上がったの、あれ魚住だよね!? ゴリのフリースローはやっぱり緊張するんだけど、凄い綺麗に入っていた! 成功した時に1番真っ先にゴリによくやったなって叩きに行くのが木暮先輩でまた感動。映画になるとこうやって動きの順番とかがより鮮明に細かく分かって面白いなーってのと、新しい発見が毎回あって頭が上がらない。ほんとにほんとにこんな素敵な作品をありがとうごいます。花道の回想はまさかこのクオリティでリーゼントの花道も観られるなんて思ってなかったからすっごく嬉しかった。仙道も魚住も岸本もいたのでワンチャン藤真くんも……とか祈ってみた(笑) まぁ、でもこの画質で藤真くんをお届けされたら心臓が破裂する確信しかないので助かっている。スクリーンに藤真くん出てきたら何!? あのお顔立ちが良すぎる子は!? と話題になってしまうもん。あと水戸くん、今日こんなにもお洒落なのに合宿の2万本シュートに付き合ってる時は安定にそこそこの服装していて可愛かったと同時に安心した。だって今回急にめちゃめちゃお洒落になってませんでしたか?? そんな黒シャツ知らないわ、私。「親父の栄光時代はいつなんだよ」の前に安西先生の顎をもちーんと伸ばすところで作中で一番安西先生のもちもち感を摂取した気がする。

 

マジで今更かよ感が凄いんだけど、今回の映画でやっと私はある事に気が付いた。それは流川が沢北からプッシングのファールをとる部分。映画で明らかに違和感としてファールが描かれていた事によって「え、もしかして、流川。花道の交代の時間とるためにわざとファールしてたの!?」との事実に気づきました。気付くのが遅せぇよ!!! これはバスケに全然触れてきていなかったから、交代とかタイムとかはいつでも出来る訳じゃなくてファールとかの試合が切れるタイミングで適用されると身体に染み付いていなかったからです。いや、ほんとに、この映画のおかげさまさますぎて。好きなシーンがまたひとつ増えたよ。一緒に行ったバスケ経験者の友達に「これってこういうことで合ってる!?」と確認しちゃったもん(笑) 

背中が痛い花道がコートに戻ってきて、でも花道がほんとにいつも通りにいつもと変わらないように振る舞うから絶対ゴリとかもめちゃめちゃ心配だろうに、あくまでいつもと同じ湘北バスケ部の空気感がそこにあって良かった。ここで円陣組み直すで合ってたはず。ここ、音質が繊細で緻密なチネチッタで観た時、完全に、私は、この円陣の中にいた。すごい経験してしまったよ。この時のリョータの声すごい優しいよね。流川に対しての「そのまま行っちゃえ」の先輩感も好きだし、みんな大好きゴリへの「旦那は流川見てて」の声な!!! あったかくて優しい声してた;;; ゴリから顎で円陣の掛け声はお前がやれって指示された時のオレ!? のびっくり顔が可愛かったし、ここであーーーゴリからのキャプテンのバトンが渡されている感じがしていて最高に部活だった。次の代の湘北もやっぱり見たいよ!!! ここから気合い入れ直してのソイヤ、ソイヤの声こっちまで盛り上がるし応援により熱入る瞬間。

 

ミッチーの4点シュート。ほんとにこのシュートでどっちが勝つか予想つかなくなるなって思った。凄いよ、寿。フリースローもミッチーなら大丈夫の信頼と安心があって、決めた後のハハハハハが無邪気でギャンガワすぎ!!! 木暮先輩がコートの一人一人の名前を呼んで魂込めて、目も瞑って全身で「頑張れ」の声をおくるの大好きな姿。私の大好きな人が輝いてる姿。バスケのシュートが2点で1点差という展開がマントル噴き上がるくらいアツすぎて。さっき怪我したのと同じ様なルーズボールなのに一切臆せず我武者羅に花道がまた突っ込んでそこから流川が決めて、湘北逆転、会場内ぐわぁ~~~~~盛り上がって、これはもう勝ったみたいな雰囲気に包まれてるんだけど、ここからの山王が最強王者の名に相応しい強さで痺れた。てか、深津ってマジで凄ない?? この場面で普通握り拳作って、チームに落ち着こう、まだいけるみたいな心の立て直し作れるPGなのヤバすぎて、ラスボス感が半端ない。めいいっぱい平気なフリしてるんか、あんたも。うえ~~~~、PGのメンタル鬼ヤバァ。沢北がシュート決めた時の絶望感エグい。あそこでうわ~~喜んで気ぃ抜けたのが湘北の敗因ですと後に語られる展開もありそうな沢北のエースとしてのかっこよさが惚れる。一人だけ濃淡のあるオシャレ坊主でも許す。ここのギュルギュルキュイキュイみたいな時間が早送りされるような音もゾワゾワくる。そこから花道が痛いのが伝わる表情とぎこちない走り方で諦めずに走り始めて、ゴリは囲まれて宮城が顎で指示した先に全力でパスを呼ぶ流川がいて、山王の足の下通して、最後、二人にディフェンスつかれてゴール決める直前で斜め45度に居た花道にパス出して……。ここ、私が、いや、多分ほとんどの人が映画館で観て欲しいと全力で勧める体験がここにある。爆音とか音質とかクソデカスピーカーとかが売りの映画館という空間でだよ、未だかつてこんなに無音になる体験、私はしたことが無かったし、この先する事も無いかもしれない。映画館でしか味わえない非日常な未体験がここにある。しかも、毎回ここの場面の会場内の空気とか反応とか固唾を飲む音や、ドキドキしてシュートを願う姿とか思わず心の声が漏れ出ちゃってる人とか、一期一会の体験がある。このために通ってると言ってもガチで過言ではない。自宅でサブスクとかじゃ絶対味わえないと思っているから、気になっている人はとにかく映画館で観てみて欲しいとずっと思っている。聞こえないはずのシュパッのネットの音が聴こえるし、沸き立つ観客の声も、審判のゲームセットの声も全部聞こえる。花道と流川がお互いにびっくりして放心状態になりながら、歩み寄って、ハイタッチする音。全部の音が戻ってくるこの音が大好きです。

ありがとう、スラムダンク

びっくりして声も出せない一年生二人にリョータがガーーーって飛び込んできて、やっぱり切り込み隊長だし、木暮先輩が交代待機していたから最後の円陣で同じ赤い湘北のユニフォーム着ていて肩組んでいてもうとにかくはちゃめちゃに嬉しい。天を仰ぐリョータの姿や想いを知っているのはもしかしたらこの映画を観た我々だけかもしれないし、まだソータの事は湘北の誰も知らないかもしれない。分からないけど。

 

≪映画本編感想・過去編≫

うわ〜〜〜〜〜〜、子供の頃のリョーちんが可愛すぎる!!! ふわふわ髪はやっぱり天然パーマなんだね!!!! ちょっと生意気そうな顔から滲み出るクソガキな感じとか堪らなく良い。この頃から中間くらいのシュートが苦手なんだな。そして、お兄ちゃんカッコよすぎんんん??? この人が身近にいたらそりゃ憧れになりますわ。てか、沖縄出身なの!? 沖縄の男、宮城リョータ、酒強そうでハブ酒泡盛吞んで欲しい。

とりあえず序盤のリョータの過去は初っ端から喰わせるもんじゃねぇというくらい重いし暗い。いや、いつも明るくてふざけ屋なお調子者の面もあるリョータがこの過去背負ってんのしんどい。私が知ってるリョーちんっていつも練習中も賑やかししてくれたり、花道のカバーしてくれたりと、明るくて面倒見のいい気さくなお兄ちゃんのイメージだったから、マジかリョータってボディブローくらった。お父さんの遺影の前でへたり込むお母さんの小さな背中の描写が苦しすぎて.......それを支えるために一歩踏み出すお兄ちゃんの強さ。あんたもまだ幼いのに。小6で精神の成熟がエグい。一家のキャプテンになるお兄ちゃんと副キャプテンになったリョータ。お兄ちゃんだって悲しくて辛いから泣く。岩場の洞窟で独り泣いてるお兄ちゃんの強さにほんっとに胸が苦しくなった。お母さんを支えていこうなって誓う二人、小さくても男なんだなってカッコよすぎて心臓痛い。

 

レギュラーになりたい小さなリョータ相手に手加減せずに全力で相手してくれるソータ、マジでいいお兄ちゃん。何度転んでも膝擦りむいても立ち上がって挑んでいくリョータに頑張れってエールを送りたくなる。「怖いか、勇気いるよな、俺だっていつもそう。けど、どんなに心臓バクバクでもめいいっぱい平気なフリをする」というソーちゃんの言葉がこれから先のリョータの核としてずっと残っていくし、リョータから見たらいつでも強くて大きくてかっこいいお兄ちゃんだって、一人の人間として弱さを持っているんだよということを暗示してくれていて胸にくる。そして、やっと1本シュート決めて、抱きしめてもらってるところ最高の兄弟だし、なんだろうな、ソータがお父さんの役目もしてそうな感じがした。やはり何度考えても宮城ソータ・12歳は絶対年齢詐称だろと思うんだけど、でも、お父さんが亡くなって自分が一家の大黒柱として父代わりになろうと覚悟した結果だと思うと、ソータという男は並じゃなさすぎる。かっこいい。最高なんだよ。でも、それと同時にこの先に訪れる兄貴の未来に胸が痛くなる。いやさ、ほんと、ここから船で出ていくあのシーンまで全てがフラグでしかなくて、もうやめて今日は釣りやめてリョータとバスケ、友達もみんなまとめてリョータと1on1、なんなら出航前に土砂降りの雨になって船出ないでくれって祈った。しかし、現実はそうはいかない。必死でやろうよって誘うリョータの声が子供独特の掠れ声で良かった。マジでさ、リョータが「もう帰ってくんな」って叫ぶところで、もうやめてくれ、これで兄貴と最後になるんだろ、やめてくれーーーーーって発狂したくなるくらいフラグ要素立てまくってて気が狂いそうになった。心の中大荒れ。一生あの時の言葉を後悔する傷を持つ宮城リョータを実際の事象として目にするともうどうしようもなく苦しい。→リョータのオンナ、船出のシーンでリョータの未来を想像して開始10分くらいで号泣してたよ。そして、あの赤いリストバンドをつけて試合に向かうリョータから始まるOP。

 

ミニバスの時のリョータが同年代の子供相手に圧倒的上手さでシュートを決めていったり、パスを仲間に回して得点を稼いだりしていた。この頃からPGとしての才能の頭角をメキメキと現していたんだなぁ。お母さんと妹が見に来てくれて良かったね~~~って心の中で微笑ましく拍手していたら全くもって空気の読めないおじさん二人の登場のせいで体育館が地獄となる。あの二人許せない。余談だけど、アンナの左隣のおばさんの眼鏡の縁が緑色になっていて、眼鏡の厚みのリアルさに感動した。てか、一度「やべ、言っちゃった」みたいに反省したくせに懲りずに今度もめちゃくちゃ失礼なこと言ってくるあのおじさん二人、ちゃんと謝って欲しい。いやさ、あの人たちにもきっと良い面はあると思うんだけど、でもさ一生懸命バスケやってる子供の前で、しかもお母さんもいる前で「兄ちゃんと違ってダメだな」とか言っちゃうの有り得なさすぎるだろ!!! あいやーで反省したんじゃなかったのか、おいこら!!  このシーン最悪だけど、ある意味でリアルな現実の残酷さって感じでグサッとくる。そして、ソーちゃんは遠くで暮らしてるのと言い返す妹ちゃんはとってもいい子だし、彼女だけ家族の中で飛び抜けて幼いからこそ純粋でいたし、なんていうかこの先に思うんだけど、宮城家にあの妹ちゃんがいてくれて本当に本当に良かった。そうじゃないと我々はもしかしたら最悪宮城リョータには会えていないかもしれない。それくらい実は家族を繋ぐ大きな存在だと思っている。

帰ってきてお面被って「The Best player」と書かれた大きなサイズのTシャツを着るリョータにとってやっぱりお兄ちゃんってほんとに憧れで大きくて大切な存在だったんだなって。このTシャツも優勝したら貰えるとか、誰かのデザインモデルだったりとかあるのかなぁ? 7番をつける事はリョータにとって特別なんだな。お母さんは悲しみが大きすぎてソータの存在を感じるのですら心に重くのしかかって壊れちゃいそうだから、心と自分をを守るためにも物を片づけたりが必要だったのかも。月バス毎月買ってたと感じる雑誌の山。私が小学生の時にポポロやMyojoを毎月買っていたように、ソータも月バスを毎月買っていた。ソータが大切で大好きの気持ちが2人ともにあるけど、お互いにずっとずっとすれ違っている。いや、もう、どっちも、ずっとしんどい。私は親になったことがないから、最初観た時はお母さんがなんであんなにリョータに強く当たるのか全然分からなかった。リョータが「やめて」って悲痛に叫んでるのにあんなに服を引っ張がして倒してってするのか全然理解が出来なかったし、「ここに入らないで」って幼いリョータに牙をむくところとか凄く怖かった。なんで、リョータもお兄ちゃんに触れていたいだけなのにそれを拒絶されちゃうんだろって。でも、やっぱり時間おいてお母さんの気持ちに立ってみて考えたら、お母さんの中で処理するのに時間がなさすぎたし、ソータはソータで、リョータリョータと思いたいって気持ちがあったのかなって。ソータを思い出すのも辛いけど、だからといってリョータにソータを重ね合わせて見てしまう自分も嫌だったのかなぁ。リョータがソータにならないから嫌なのではなく、リョータがソータの代わりになるかもって考えてしまった自分が嫌みたいな。うーん、しっくりくる答えを見つけるの難しい。いや、ほんっとにお母さんの感情になるのはまだまだ難しいから自分の中での最適解も見つかってないです。これからまだ見て考えて感じていきたい。実際の母親とか父親の方とかでも視点がだいぶ変わってくるはず。お母さん、最愛の旦那さんも初めての愛しい我が子も喪って、これから1人で子供を2人も育てて生きていかないといけないし、心の状態も不安定で、もうぐちゃぐちゃで。お母さんを支えていた存在は何があったのかな。リョータとアンナかな。つけていたお面は沖縄での伝統的なお祭りとかで使われたりするやつなのかなぁ? ここら辺はもう少し調べてみます。

 

それで、中学生になったリョータが神奈川に引っ越してくる。リョータがクラスで自己紹介する時に気恥ずかしさから前髪弄りながら喋る感じが、すっごいあの年代のリアルなごまかし方で良かった。しかも中学生の多感なあの時期の自分と違う存在に対して排除する動きがあるのもリアルすぎてしんどい。校舎裏で殴られたリョータがびっくりしてるのが、沖縄ではそんな風に喧嘩したり、殴られたりなんてなかったんだなって感じたし、高2のリョータは喧嘩が強くなっていて、そうならざるを得なかったのかなと感じてまたもや宮城リョータしんどいポイントが加算される。鬱憤を晴らすために目に入ったバスケットボールを団地の庭でドリブルしたらおばさんに怒鳴られるし、もうさ、宮城リョータにとってこの神奈川の地がいかにせまっこくて、窮屈で、クソな土地だったか痛いくらい伝わってくる。絶対初期の宮城、神奈川嫌いだったでしょ。沖縄時代に比べて良いところがなさすぎる。沖縄との共通点、海くらいだけど、神奈川の海、水の感じが冷たい。太平洋の温かさではなく、日本海と同等の厳しさ。

 

やっと見つけたバスケ出来る場所でも、一人ぼっちのリョータ。そこでさ、出逢うわけじゃん、あの男──三井寿。いや、エモすぎん??? なんなん、あんたら二人もう既に接点あったんかい。急な新情報がクソデカ爆弾すぎて処理が追いつかない。でも尺の都合もあると思うんだけど、ミッチー、アイツ、ボール要求して3P×2の6点を獲る姿を見せてほぼ1on1せずに帰って行ったんだけど!! もーーー!! そういうところーーー!! →音声ガイドで次々とシュートを決める長身の少年みたいに言っていたから、6点以上かもしれない。あと、ミッチーはこの後に髪を伸ばし始めるのかなぁ。中2の三井、物凄く快活な少年だった。人望に恵まれているあの時代のキラキラミッチー。いや、ずっと人望は厚いか。とにかくこう陽キャ且つカースト上位のオーラを纏っていた。この一年後のサラサラ三井の方がお坊ちゃま感すごいのあれなに、髪型もだけどオシャレに目覚めたんか?? 宮城にとって、久々の1on1でソーちゃんの事重ねたし、また1on1したかっただろうに次この人に会う時はタイマンなのリョータの人生ハードモードすぎるねん。大体一人じゃ上手くならないぞっていうなら責任持って今後も定期的に1on1してくれよ、頼むよヒサシ。

 

こうなると、ここから高校で明るくなるリョータのバックグラウンドが気になるので、ヤスとの出会いを求む。ヤスはほんっとに聖人だ;;; ミッチー乱入事件でも前に立つし、豊玉戦でも活躍してるんや。ヤス、カク、シオの2年生トリオ好きだよ。ここで、ずっと隠していた怒られるかもしれないこと言っていいですか……。潮崎だけエスポワール乗ったことありません?? 顔の作りが若干福本〇行作画してると初読時から思っている。話を戻そう。

 

高校入ってまずリョータはゴリとの仲が悪い(笑) そもそもゴリとブロッコリー先輩の関係値が最悪すぎるんだけど、でもあの状況で折れずに全国制覇目指して、2年ながら練習を引っ張っていくゴリの凄さに感動したよ。→ブロッコリー先輩の名前は竹中らしい。湘北バスケ部マジで空気悪すぎてこれはヤバい。た、助けてよ、安西先生。ここからどうやってリョーちんがゴリを「ダンナ」呼びして信頼するまでになるのかを想像すると胸熱。あと、彩子さんとリョータの関係値はどうなんですか!!!! リョーちん今でこそ試合中も練習中もめちゃめちゃ声出して、チーム明るくして部内を盛り上げてるけど「そういうタイプじゃねぇし」って不貞腐れてるの可愛かった。成長してる;;; 確かに中学からのリョーちんは物静かな方である。あと、ここ!!! 我らが木暮パイセンの光るTシャツセンス!!! 濃い緑にMEGANEと描かれたデザイン。コイツ、眼鏡としての自覚を完全に芽生えさせているではないか。ぎゃんがわだ。公延大好き!!!! 「あんなカッコつけたパス、今必要だったか。お前のパスはチャラい」みたいなことを言ったゴリに「このパスの方が早ぇし、まさか味方もとれないとは思わなかった」と煽り返すのくそ生意気な後輩してて好きだったんだけど、のちの湘北バスケ部にとってのパスの布石だと思うと昂ぶる。リョーちんのポンポンポンと軽やかに相手を翻弄するパス回し好きなんですよ。ゴリの実直剛健さと、リョーちんの軽快で流行な対比の感じも好き。宮城リョータはイマドキ男子。

 

「合わねー、マジ合わねー」言いながら校門を出てきたリョータがぶつかったのは、サラサラワンレンヘアーの男。そう、三井寿だ。初見の友達にはあえてミッチーの不良時代及びロン毛時代を隠してキャラ説明していたから、映画後にびっくりしてて面白かった~~~!! ちなみに歯も2本ないよ!! こん時はまだあるけど。リョータがさ、あの日の1on1覚えてるんだろうなって感じで良かった;;;; 個人的にはミッチー側は覚えてないと思っている。くそーーーー、なんでミッチーぐれちゃったんだよ(まぁ、この時代あってこそのミッチーなので) あと、多分だけど、宮城的に三井のサラサラストレート羨ましくて妬ましかったんだと思う(笑) 天パ気にしてそうだもん。嫉妬と嫉妬のぶつかり合い。大人になれよ、三井。早く素直になりなさい。ヤスと一緒にサササーとトンズラするところ可愛かった。ヤスはいつだって巻き込まれ体質。良い奴の宿命だね。→ミッチーがこの後歩いているところ、音声ガイドによると左足をかばいながら歩いているらしい。貴重な情報や。

 

それからブロッコリー先輩の最後の夏、インターハイ県予選となり、ベンチに座っているリョータ。木暮先輩もベンチにいた。「そこでパス出せたでしょ」と自分が試合に出ていたらこう動いているのにと苛立ちながら身体が動いちゃう感じに、こちらまでめちゃめちゃもどかしい気持ちになった。リョータがイライラして貧乏揺すりすると、こっちもすっごいフラストレーション溜まるからなんていうかこう発散できないもどかしさが映画館で蓄積されてヤバい。私もベンチに座っている気分。リョータのユニフォーム番号は17番。あと、ブロ先は部活動は適当に楽しく青春味わう派なんだろうけど、やっぱり原作にもあるように他の部員もそれぞれで息苦しさがあったのかな。この時の湘北バスケ部、ほんっとに空気が悪くて息が詰まる。正直、原作に登場する西川くんの気持ちだって分かるし、でも、ゴリの熱い夢や気持ちだって尊重したいし、大切にしたい。公立高校ゆえの難しさ。最後の試合が終わり、ロッカールームでのブロ先を見ているとこの人は何でこんなにもバスケ部に固執していたんだろうって思うんだけど、やっぱり彼にもここまで続けてきたプライドが最後の僅かな原動力として残っていたのだろうか。一人頭を落として項垂れるゴリの背中を擦って慰め続ける木暮先輩を見て、ほんっとにアンタのそういう所が大好きなんだってより好きになった。ちなみにロッカーで綺麗に畳まれているYシャツも木暮っちらしさが出ていて良い。私が一番好きな原作の木暮先輩のコマは翔陽戦後に寝ている湘北バスケ部を起こさないようにロッカールームの前で気遣う木暮公延です。

 

「お前は夏前まで持たねぇな、問題児」って言われた時のリョータの目つきが良かった。なんていうか、神奈川に引っ越してきてから何回も目つきが悪い、ムカつくって言われた事あるんだろうな。てか、絡むな。その後ゴリに「宮城はパスができます」と庇われた時にリョーちんがちょっと驚いた顔していて、そうやって守られるの神奈川で初めてだったのかなとか思いました。これでリョータの中でのゴリへの信頼度が上がってダンナ呼びになっていくのか?? いや、でも多分ダンナ呼びはリョータのバスケへの向き合い方が変わって以降だと思うから……すごいなスラムダンク。なんていうか描かれていない時間にこうなのかもしれないって永遠に考えられる。あと、これまた音声ガイドで知ったけどゴリの目が泣き腫らしてほんのり赤くなってる事に感動した。

 

それから屋上でのミッチーとのタイマン(1対複数はタイマンと言わない)で、リョータが震える指先をポケットで隠したところやばいです。リョータ威勢張ってるけど、ほんとは怖いんだよな……でも平気なフリをする……。投げ捨てられた学生鞄から鉛筆が転がる音がしてたので、リョータは文房具そのまま派なのかもしれない。個人的にはアルミ缶ペンケース使ってそうだなってずっと思ってた(笑) コンバースのバッシュをリョータが履いてるのもマジで分かるって感じだし、それを憎らしげに蹴るミッチーがやり場のない怒りとやるせなさをリョータに一方的にぶつけて絡んでるのほんっとに普通に考えてクソすぎるんだけど、これもミッチーなんだよな。この時のミッチー、私が知ってるミッチーよりちょっと喧嘩強くなっていた。リョータの攻撃躱してパンチくらわせることしてたよ。てか、ミッチーが絡まれると徳男達がリョータを抑えてくるのフェアじゃなさすぎたし、みんなミッチーに甘すぎる!!!!  リョータが口の端切れた血を見てからプッツンと緒が切れた感じの描写かっこよすぎて背筋寒くなった。「お前のその歪んだ眉毛が好きじゃねぇ」「お前のそのサラサラヘアーが好きじゃねぇ」とお互いに自分が持っていないけど、欲しいものを嫌ってる感じがした。(=ミッチーの場合はバスケの才能を生かせて存分にプレイできる場所) あと、ミッチーが垂れた前髪かきあげるのかっこよかったです。スラムダンク、時代もそうなんだけど、喧嘩描写でいい男たちが傷を負って鮮血流すの私のヘキに刺さるからほんっとにやめて欲しい。(やめないで) しょこたんもモップの流川でダメージ男子に目覚めたって言ってて、分かるって同意ボタン押しまくったもん。あと、リョータの頭突きでカハッてなったミッチーを見て「あ、今、ミッチー絶対前歯折れた、歯が折れる音がしたし、なんか飛んだ気がする」って毎回なってる、汗かもしれないけど、なんか飛んでるよね??? →音声ガイドではっきり三井の歯が折れるって言ってた!! そのあとは顔を庇ってリョータから一方的に殴られてしまうミッチーがミッチーらしさを感じて私は凄い好きです。なんかミッチーファンに怒られるような酷いことしか言っていないかもしれない。

 

からの雪の描写な。いやマジであの雪の感じ最高すぎた。分かる、リアルの雪って丸くないし、真っ白じゃないし、どんよりした空から、ボサボサのホコリみたいなの降ってくるし、マジでゴミみたい。しかもなんとなくだけどリョータが雪見るのってこの時が初めてなんじゃなかろうか。初めて見た雪、ゴミみてぇって表現するの荒んでるリョータとリンクしててシーンとして凄い良かった。私が学生だったら絶対次の日学校で寝っ転がって「ゴミみてぇ」って真似してたと思う。やめて、イタイから。アニメだと真ん丸とか純白の粒とか、綺麗に描かれがちな雪が別に綺麗じゃないものとして描かれていたのが新鮮で良かったです。あと、リョーちんの腹斜筋ありがとうございます。意外にも腰パン及びパンツのブランド部分とか見せる派じゃなかった。ベルトも男子高生のガチャベルトで拝んだ。ミッチーとか革ベルトの良いヤツ使ってそうだな。

 

それで、帰ってきてバッシュをダンボールに投げ入れて「どうしたのその怪我」みたいに気づかれて、オートバイ飛ばして暴走運転するリョータになるわけだけど、なんていうかもうリョータは常に次の展開を考えさせるフラグを立てまくる。絶対事故るもん。やめてよ。トンネルを抜けるとそこは雪国だったみたいに、そこはさとうきび畑の連なる懐かしい沖縄の道なわけなんだけど、ここで脳内BGMで「ざわわ、ざわわ」を流してしまうのは私だけじゃないはず……。なんていうかリョータリョータらしくなれて、穏やかにいられる場所ってあの沖縄なんだな。うぅ、しんどい、いや、無理。神奈川でのリョータがしんどい。

 

病室で目を開けたリョータの唇がカサついていて、ここもリアルさを感じて良かった部分。「沖縄が見えたぜ~」と少しふわついた声の調子なのは、お母さんや妹に俺は大丈夫って心配かけたくないようにしたかったからかな。この後の洞窟での「なんでかな。ソーちゃんと違って、母ちゃんを怒らせてばっかりだ」のシーンに繋げて考えると、リョータの不器用さが浮き彫りになってしんどい。洞窟でソータに喋る時だけ方言が出てくるの良いよね。リョータのこのおどけた調子で振舞うという選択は逆効果になってしまったんだけど、お母さんの怒鳴って怒った気持ちが痛いくらい突き刺さって分かる。でも、リョータのむしゃくしゃして自分なんかどうなってもいいの自暴自棄な気持ちはめっちゃ分かる。リョータばっかりこんな目にあってるもん。でも、やっぱりリョータの暴走はバカッて言いたくなるよ、バカッの一言くらい言わせて。生きていてくれてほんっとに良かった。ここでも妹ちゃんが重くなりすぎない良い働きをしてくれていて宮城家に必要な潤滑油なんだよなーって思わせてくれる。アンナちゃん、精神的にしっかりしてるし、天真爛漫でめちゃめちゃ可愛くて好きです。彩子さんと買い物一緒に行って欲しい(願望)

 

そこからリョータは1回沖縄に里帰りをする。バスで降り立ってあんな風に馴染みの顔として迎え入れてくれるオバァに会ったら、やっぱり沖縄のぬくもりと神奈川でのクソな気持ちどっちも味わっちゃうね。かつての実家で種飛ばししてた兄弟たちの思い出が尊すぎ。そして、土砂降りのスコールの中を駆け抜けてあの洞窟に……。晴れから大雨からの晴れが沖縄らしくてめっちゃ良かった。身長が伸びたので入る時に岩に頭ぶつけてるリョーちんが可愛い。ふわふわ頭でダメージ軽減されてそうなのも好き。バッグは八年前なのかな?  その時に置いていったエナメルの中から空気が抜けてぺしゃんこのバスケットボールと、山王が表紙の月バスと、そして、あの赤いリストバンドが出てくる。バスケットボールを手でパンパンってはたいて、フーって息をふきかけた時の砂埃の感じがこっちまで噎せそうになるくらい埃っぽくってすっごい良かった。1on1した時のボールだ。あと、月バスの時に幼少期のリョータがヤドカリをツンってして丸めて音がちょっとなくなるみたいなシーンがあったんだけど、ヤドカリって丸まるんだって知ったし、ヤドカリを触り慣れているのが島っ子リョータを醸し出していて個人的に好きなシーン。さらに、月バス読んでるお兄ちゃんの肩にリョータが顎を乗せた時の、あの脱力感ある顎と口の突き出し方が何度観てもたまらなく可愛すぎて表現が上手すぎて好きすぎるところ。この『山王に勝つ』と書かれた月バスって、ゴリがずっと大切にしている号と同じ物だよね?? シュートを決めるモーションをしたお兄ちゃんが倒れてきて潰されちゃうのバチクソに可愛い兄弟の思い出すぎて、もっともっとこの兄弟のエピソードをくれよ。心臓痛い。ソータの夢と想い出が蘇って瞳を潤ませていたリョータが絶叫するみたいに号泣した時、全身から全部悲しみとか苦しみとかを吐き出すような叫び声ですごかった。首筋の血管の浮き上がり方がほんっとにリアルで、声で映画館の音がビリビリしていてほんっとに凄い体験だった。これは映画館の音響設備じゃないと味わえない。あんなに叫んで泣いてる声のに、海の波はなんも変わらず全部穏やかにかき消してくれて、ここは誰にも気づかれずに泣ける場所なんだなって思ったし、かつてお兄ちゃんが一人でそこで泣いていたようにリョータもこの場所で泣いていて、この海の見える洞窟は男の子が男の子として強くいるために弱さを吐き出して隠せる場所という事に感動した。

 

この日を境にリョータの中でのバスケへの向き合い方や意識が変わっていった。ゴリの事を「ダンナ」呼びになるのもこの辺からなのかなーと私は思っている。ゴリの夢もソータと同じだからそれをリョータが知る日があったらいいなぁ〜。この人も”この月バス”持ってるんだってびっくりして欲しい(笑) あと、走ってる安西先生を見つけたミッチーの服装を見て「ほーーなるほど、ミッチーってカーキーのそういう長いコート着るんだ〜ほーん、へー、いいじゃん」と悶えたのは私だけじゃないはず。

そこからミッチーの部活復帰があって、青痣の感じが個人的には好きです。あと「え、まさか戻るとか言わないッスよね」みたいなこの距離感。あれ?? この間までバチクソに喧嘩してたのに、あの乱入事件以来全部許してこの距離感で話し掛けてくれるリョーちん優しすぎない??? キミノブのTシャツ可愛すぎた。初見で3つの栗でビックリ?? って思ったけど、ひだとしたら1個か? って考えていたらリソースでびっくりなのかも? って書かれていたからびっくりなんだろうな! これから私は驚いたことがあった時は栗の絵文字を3つ打ちたいと思います。木暮っちのセンスマジで可愛い。はぁーーー可愛い。

 

そして、迎える全国大会の前日。この日は7月31日。リョータの誕生日。妹ちゃんがケーキを切り分けてくれている時のお母さんとの会話好きです。おっきいケーキたんとお食べ。そのあとやってきたリョータが「お前の方がデカイじゃん」って言ってくるのも兄妹の会話を感じて好きすぎた。私もお兄ちゃんが欲しい。なるほど~、リョータは妹にこんな感じで喋るんだ。なんせスラムダンクはバスケ以外の要素は殆どないのでこんな風に新情報を与えられると心が有り難さで爆破しそうです。「明日朝早いの?」みたいにお母さんが聞いたら、一回妹ちゃんを経由して「リョーちゃん、明日何時?」「6時」「お母さん、6時だってー。早いねー」みたいにお母さんとリョータは直接言葉を交わしていないのがまだ根っこに確執があるんだなって思うし、このシーンでほんっとにこの家族にアンナちゃんという妹の存在があって良かったと噛み締めている。てか、リョータとソータ、同じ誕生日なのかよ……。そりゃあ、よりリョータにソータを重ね合わせちゃう。ちっちゃい頃のリョータのお兄ちゃんと一緒で嬉しそうにへへっみたいに片眉毛を上げた笑い方が愛しすぎないか!? チョコプレート半分に割って、自分の分はバキバキに砕いて皿に置くのこの後の手紙に続く気持ちなんだなってなってマジで悲しい。お母さんもきっとこの細かくなったプレートを見ちゃったのかなって思うと苦しいです。リョータはイチゴ先に食べる派なのねと思ったが、最後にソータのイチゴも食べて去るから結局どっちなのだろうか。「ソーちゃんって何歳になるんだっけ?」「えっと……ハタチ」「生きていればね」で、お母さんとリョータの空気が止まって、リョータが自室に帰った後に「ずーっと三歳差。もうとっくに追い越してるのに……。ねぇ、ソーちゃんの写真飾ろうよ。顔忘れちゃう」までの流れが若干空気や話題が重くはあるんだけど、ここから少しずつ宮城家が前に向かって歩き出せる兆しを感じさせてくれた。あと、これは私の感じた事なんだけど、私の永遠の彼氏、桜井琉夏も同じ様な事を言うんだよね。「もう写真を見ないと顔も思い出せない」って。だから二重で苦しくなった。

 

え、待って、リョータの自室公開!? いいんですか!!! まさか令和になって宮城リョータの自室を拝めるなんて。月バスいっぱいだし、コンバースの箱も多いし、お布団で寝てるんだ。うわ~~~、椅子に掛けられているパーカー最高。いや、マジで、自室いいんすか、アザス。ユニフォーム綺麗に畳んで、ボストンバッグに入れる等の続々投下されるリョータの新規絵に動悸が治まらない。自分で服を畳んでいる(合掌) お誕生日おめでとうとお母さんが伝えてくれて、部屋から出て行って扉を閉めた時に玄関にソータの姿が、幻覚が、一瞬だけ見えたけど、あれはなんでなんだろう。

 

リビングで寝ている妹ちゃんの後ろで小さい頃のソータやリョータのホームビデオをお母さんが見ているんだけど、後ろ戸からリョータがその様子を見ていて、リョータにはお母さんがソータの映像を観ているように見えてしまっていてまたこのすれ違いが苦すぎてしんどい。お母さんはちゃんとリョータを見ていたんだよ;;; チビリョータは常に生意気なガキンチョなんだけど、お兄ちゃんもバスケも大好きで一生懸命なところがほんっとに可愛い;;; それで、リョータがお母さんに向けて手紙を書くんだけど、個人的にここが一番泣いた部分です。リョータが「生きているのが俺ですみません」って書いた時に涙腺が死ぬ。リョータがずっとそうやって自分だけが生きている事や、自分の方が生き残っている事を後ろめたく思って生きてきていたという事に対して上手く言えないけど絶望感というかもうなんかめちゃめちゃ苦しい。しかも生まれてきたことお祝いされる誕生日に毎年そうやって罪悪感抱いていたなんて。生きていてくれてありがとうなんだよ;;; この時のリョータが使っているボールペンがノックタイプとかでなく、キャップ式でグリップもプラをがたつかせただけのもので、0.8mmみたいに太いタイプしかない昔のボールペンで感動した。あと、意外にもアヤちゃんの写真を飾ってあったりはしなかった。

 

次の日の朝。リョータは朝ごはんパン派。しかも、バターでなくマーガリン。ジャムは使わない。でも夏だから冷蔵庫にマーガリンしまっておいてくれ(笑) ほんっとにね、こういう小さな生きている情報が大層貴重で有難すぎて尊すぎて頭抱えた。すぐ頭にメモしちゃう。手紙の表書きが「母上様」なのも多分手紙書き慣れてないんだなって感じだし、ちょっと他人行儀に畏まっていて、17歳になったリョータが一歩踏み出すために自分の気持ち全部書いた事実が胸にくる。これでようやくリョータとお母さんのなんとなく気まずかった壁が無くなって本当に良かった。

海辺で手紙を読むお母さんのシーンになった時に「どうしよう、お母さんがリョータの生きていてすみませんを読んじゃったら」と胃に痛みを感じつつハラハラしていたら「いつも問題を起こしてばかりでごめん」になっていて、良かった、しかも、すみませんじゃなくてごめんなのが可愛いくて、なんかもうほんとによかった。幼い時にユニフォームの番号変えてもらおうよとお母さんは言っていたけど、これまでにバスケを辞めろとは一度も言っていないのできっと、リョータが7番をつけてバスケをする姿を受け入れてくれていたんだね;;; とまた涙が出た。リョータにとって生きるための支えがバスケだったんだね。

 

しかも、手紙に「明日、ソーちゃんの立つはずだった舞台に俺が立つことになりました」みたいに書かれていてちゃんと豊玉戦があるの嬉しかったです。この日は豊玉戦で、次の日が山王だもんね。IHってあっという間だな。私は豊玉戦の流川が好きなんです。これは私の解釈なんだけど、洗い物していたお母さんが「明日何時?」と聞いた時にはもうすでにインターハイ観に行くつもりだったんじゃないかなって思っている。

 

このままお母さんが見に来る場面になってラストまで行っちゃいそうなので、書けなかった彩子さんとのシーンと流川とのシーンの感想を一回挟みます。

 

山王戦前日の夜。ここ最高に良いリョ彩の新規エピソードを知ってしまって、死にかけた。いや、緊張で吐きそうになってるの可愛すぎるだろ。もうさもうさ、不安になってるリョータの独り言からの水たまりの水面が揺れてアヤちゃん登場するの綺麗な画すぎてここはルーブル。風呂上がりなのかヘアバンド姿めちゃめちゃ可愛くない???? いや、可愛い。彩子さんのイイオンナ感が堪らなく好きだ。これはリョータも一目惚れしても仕方ない。好きなんだよ、マジで(CV.中島健人) 神奈川の五本の指に入るガードの話で「一番……二番でも……」というアヤちゃんの竹を割ったような素直さがスキ。でも、手のひらにはナンバーワンガードって書いてくれるし、リョータならナンバーワンガードになれると信じてくれているんだもん;;; 神奈川の双璧PG組も好きです。牧さん、藤真くん(ジャニオタは絶対藤真くんの顔好き)どっちもめちゃめちゃかっこいい。牧さんは一応会場にいるけど、ここで彩子さんは確実に藤真健司の事を思い浮かべているはずなので、実質藤真くんも出演しています。私の好き枠五指に藤真くんは入ります。今回の映画ではリョータはアヤちゃんに対してデレデレしてる描写はほとんどなかったけど、原作だとメロメロで最高に微笑ましいし、青年誌みたいなリョ彩の雰囲気も届けてくださって感謝しかない。RYOAYA HA IIZO!! →音声ガイドで水たまりに写る月が描写されていたから、もしかしたら何か意味があるのかな? 確かに彩子さんと喋った後に葉っぱが月をちょっとだけ隠すんだよね。

 

あと、山王戦前の流川とリョータの会話の話をします。ちなみに今回のこの映画を通して私はだいぶ流川が好きだという事が分かった。推しは水戸くんと木暮っちなんだけど、好きは流川と藤真くんと神さんですね、実は最近牧さんもキテいる。流川がポスターに写っている沢北パンチするのバカ可愛い。なーにが日本一だってイライラしたのか?? ちなみにここでリョーちんが「そういやお前と話すの初めてだよな」みたいなことを言っていたが、流石にそれはウソ。と思ったけど、部内でワイワイして喋ってる時とか試合中の掛け合いはあったかもしれないけど、ガチの二人きりで喋るのは初出しかもしれない。えー、また原作も確認しなきゃ。それで、ここの流川を見て欲しいというかしんどいポイント語ります。まず後ろ向きになった時の猫背で肩が内側に入ってるのしんどい。背中広い! デカい! 最高!! 上の髪の毛左右二本がボサッてなってるのもしんどい。マジで外見に無頓着で興味ないんだな。しんどい。あと、一番しんどいのがうなじ右側を覆うように流れている後ろ髪。しんどい。しんどいシンドローム。ここの流川がほんっとにおススメなのでガチで観て欲しい。見てくれ。すげえまわりくどい良い方したけど、後ろの髪の毛って襟足という一言で表せることに気付いた。グラシネのクソデカ巨大スクリーンで浴びたここの流川好きすぎました。若干、デスノートのLみたいな後ろ姿なんだよね。

 

では、話をお母さんが試合観戦に来たところに戻します。

個人的一番のリョ彩ポイントでもあるんですけど、リョータが高身長に囲まれてドリブルで抜くシーンの時にまずお母さんが「行け」って言って、そこに彩子さんの声が乗って、最終的に彩子さんの声で「行け、リョータ」ってなるわけなんだけど、ここで今までリョータの中でリョータとバスケを支えてきた二人の女性の声が重なるの、めちゃめちゃバトンパスされている感があってもうたまらん。完全にリョ彩だし、リョ彩の未来が確約された瞬間だった(精神状態は正常です、解釈に個人差あり。あくまで個人の感想です) 「ドリブルこそチビの生きる道なんだよ」からの大音量の第ゼロ感流れるの大天才の極みすぎてボルテージ青天井。曲がめちゃめちゃ良い!!!!!

 

インターハイが終わって、湘南の海に戻ってきて、リョータが海水浴場に行くとお母さんが座っていたわけですよ。このなんともいえない二人の距離感から、リョータが近づいて、お母さんもおかえりって迎えてくれてガチで雪解けしててなんていうかただただ嬉しい;;;;; 山王強かったね、そして怖かったって口に出せるようになったし、お母さんの前では強がらなくていいんだって感じのリョータに泣いた。本当はお母さんも観に行ってたんだよ。それをリョータが知るのはいつになるのかな。いつかお母さんがポロッと言っちゃっても微笑ましいな。あーーーー、マジで宮城家に光が差し込んでくれてよかった。お母さんもリョータも不安になった時に左腕を触る癖があったんだけど、お母さんがね、帰ってきたリョータの左腕をポンポンってしてくれているのを見て、あーリョータいますっごい安心したかもなと感じて涙ぐんだ。お母さんの中で本当にリョータリョータで、ソータはソータになった数日だったのかもしれない。もしかして、この時点でリョータがソーちゃんを抜いたのか、それかお母さんがやっとリョータリョータとして見られるようになって、その時までのリョータはずっと9歳で止まっていたのかもしれない、だから、お母さんにはリョータが大きくなったように感じたし、ソータの背丈を抜いたように感じたのかもしれない。真相は分からないけど。

妹が「リョーちゃん、おかえり~~~~」と飛び込んでくるのほんっとに可愛い光景だった。水掛け合うこの兄妹幸せすぎて……宮城家に永遠に幸あれよ。

 

リョータの過去全てがほとんど新作エピソードだったわけですが、一番最後にまさかのリョータアメリカに行っているという驚きの情報を与えられた。エ、ワタシ、コノミライ、シラナイ。しかも緊張するとすぐえづく癖も健在だし、トイレで手のひら見てる、はい、リョ彩。しかも、なんかリョータの顔が大人になってて、体つきもがっしりしててさらに日焼けしていた;;;; エンドロールで知ったけど、沢北にインタビューしてたの中村くんなんかい! いくつになったのよ!!!

ここらへんは最近調べているスラムダンク奨学金に絡めると納得した。まだ調べが甘いんだけど、どうやらスラムダンク奨学金は高2で申し込んで、高校卒業後アメリカ留学の権利を得られるらしい。しかも初めて行った子はPGで沖縄出身だったらしくて、ちょっとそのへんも絡めていたりするのかな????

なんにせよ、まさかの沢北とリョータが戦っていてびっくりした。こうなると、他メンの進路も知りたいです。とりあえず花道はどうなったんだ!!! エンドロールと音楽がバッシュのキュッキュッから始まるのカッコよすぎ!!!

 

≪最後に≫

『THE FIRST SLAM DUNK』とにかく最高でした。ありきたりで簡素だけど、この一言しかない。令和にスラムダンクが周りにいっぱい溢れている状況がとにかく嬉しくて、楽しくて。通える内にいっぱい観に行きたい。だって、水戸くんと木暮先輩が映画館で観られるんだよ!? 凄くない??? 一緒に行ってくれるスラダン初触れの友達皆が「すっごく面白かった、原作読みたい」と口にしてくれます。本当にありがとう。これどうぞと隙あらば貸し出してる(笑) みんなに言ってる「大丈夫、私もこの映画の半分くらい新情報でしかないから」と。そのくらいエピソードが詰まっていて、行く度に新しい経験や視点を与えてくれる映画です。入場特典で3年生のリョータの姿は頭パニックになっちゃうってば! 出来る事ならやっぱりスラムダンクの続きも欲しいし、一人一人の未来も過去もちょっとした情報ももっともっと知りたい。でも、とりあえず今はめいいっぱいの感謝を言いたいです。ありがとうございます。そして、大好きです。原作もアニメもまた味わい直しているんだけど、それでもまた新しい発見やグッとくるところがどんどん出てきてずっと楽しい!! 誰か一人でもスラムダンクを新たに知ってくださる方がいたらそれが一番嬉しいなって私は思っています。とにかく今は全力でスラムダンクを楽しむ!!

 

最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。